カビやホコリで汚れた浴室換気扇のタイプ別簡単掃除方法&プロのコツ
「お風呂場の換気扇から変な音がする…」
「カビやホコリが溜まっているけれど、どうやって掃除すればいいのかわからない」
浴室の換気扇は、普段あまり目につかない場所だからこそ、掃除を後回しにしてしまいがちです。しかし、放置していると換気効率が落ちてカビが発生しやすくなるだけでなく、故障の原因にもなってしまいます。
浴室換気扇の種類(プロペラファン・シロッコファン・浴室乾燥機)ごとに、初心者でも失敗しない詳しい掃除手順をわかりやすく解説します。

1. 浴室換気扇を掃除すべき理由と適切な頻度
なぜ浴室換気扇の掃除が必要なのか?
浴室換気扇は、湿気だけでなく、衣類から出たホコリ、石鹸かすの水分、ハウスダストなどを日々吸い込んでいます。掃除を怠ると、以下のようなデメリットが発生します。
- 換気性能の低下:ファンにホコリが詰まると吸引力が落ち、浴室内に湿気がこもってカビの温床になります。
- 異音・故障の原因:モーターに負担がかかり、「ガラガラ」「キーン」といった異音が発生したり、最悪の場合故障します。
- カビの胞子をまき散らす:ファンに付着した黒カビの胞子が、換気扇の風に乗って浴室全体に広がってしまいます。
理想的な掃除の頻度
- パーツ(フィルター・カバー)の簡易掃除:1ヶ月に1回
- 分解掃除(ファン・内部):半年に1回(少なくとも年に1回)
2. 掃除を始める前に!共通の準備と注意点
安全かつスムーズに作業を進めるために、必ず事前準備を行いましょう。
必須の安全対策
⚠️ 最重要:必ず電源を切る・ブレーカーを落とす
掃除中にファンが意図せず動き出すと、指を切断するなどの重大な怪我につながります。作業前には必ず換気扇のスイッチをオフにし、可能であれば浴室のブレーカーを落としてください。
カバーやファン・部品などが外れない場合は無理に外さない。破損や故障などの原因となります。
濡れた状態でのカバーやファン・部品などの取り付けは故障や火災の原因となりますので、しっかりと乾かしてからにしましょう。

用意するものリスト
- 中性洗剤(食器用洗剤など)
- 重曹またはセスキ炭酸ソーダ(頑固な油・皮脂・ホコリ汚れ用)
- スポンジ(柔らかいもの)
- 歯ブラシ・チャンネルブラシ(細かい隙間用)
- 雑巾・マイクロファイバークロス(数枚)
- ゴム手袋・保護メガネ(ホコリやカビの落下防止)
- 脚立または安定した台
- ゴミ袋
3. 【タイプ別】浴室換気扇の掃除手順
浴室換気扇には大きく分けて3つのタイプがあります。ご自宅の換気扇のタイプを確認して、手順に沿って進めてください。

タイプ①:プロペラファンタイプの掃除方法
戸建て住宅や築年数の経った住宅に多い、扇風機のような羽が見えるタイプです。
【特徴】
壁に直接取り付けられており、構造がシンプルなため分解・清掃が比較的容易です。
【掃除の手順】
- カバー(ルーバー)を取り外す
手前に引っ張るか、下部のネジを緩めてカバーを取り外します。 - プロペラファンを取り外す
中央のスピンナー(キャップ)を「ゆるむ」の方向(時計回りのことが多いです)に回して外し、プロペラを手前に引き抜きます。 - 漬け置き洗い
ぬるま湯を張ったバケツや袋に中性洗剤(または重曹大さじ2)を溶かし、カバーとプロペラを20〜30分程度つけ置きします。 - ブラッシングとすすぎ
浮き出た汚れを歯ブラシやスポンジでこすり落とし、水で綺麗に洗い流します。 - 本体内部の拭き掃除
水で濡らして固く絞った雑巾で、壁面やモーター周辺のホコリを拭き取ります(※モーター部に水がかからないよう注意!)。 - 乾燥と取り付け
パーツを完全に乾かしてから、元通りに組み立てます。
タイプ②:シロッコファンタイプの掃除方法
マンションや最近の住宅で最も主流な、筒状の羽(縦長の羽が放射状に並んだもの)が天井に埋め込まれているタイプです。
【特徴】
ダクトを通して排気する仕組みで、静音性が高いのが特徴ですが、分解に少しコツが必要です。
【掃除の手順】
- 化粧カバーを取り外す
カバーを下方向に引っ張ると、V字型の針金(スプリング)が見えます。スプリングを指でつまんで縮めながら穴から抜くと、カバーが外れます。 - シロッコファンを取り外す
- ファンを押さえている中央のナット(固定ネジ)を回して外します。
- シロッコファンを真下に引き抜きます。
- ※サビや汚れで固着している場合は、無理に引っ張らず、ぬるま湯で湿らせた布で少し温めると外れやすくなります。
- つけ置き洗い
羽の隙間に埃が固着しているため、大きめのゴミ袋などに45℃前後のぬるま湯を張り、重曹(またはセスキ炭酸ソーダ)を溶かして30分〜40分ほど放置します。 - 細かい隙間の汚れを落とす
つけ置き後、羽と羽の間のホコリを割り箸にキッチンペーパーを巻いたものや、歯ブラシを使って削ぎ落とします。
ホームセンターなどで売っている専用ヘラを使ってみるのもありです。 - 天井裏・本体内部の拭き取り
固く絞った雑巾で、ファンが収まっていた枠内のホコリやカビを丁寧に拭き取ります。 - 乾燥と再取り付け
しっかり乾燥させたら、シロッコファン、ナット、カバーの順に取り付けます。

タイプ③:浴室乾燥機能付き(多機能型)換気扇の掃除方法
暖房・衣類乾燥・涼風などの機能がついた、天井埋め込み型の高機能換気扇です。
【特徴】
内部に精密な電装基板やヒーターが内蔵されているため、素人が内部ファンまで分解するのはNG(故障や火災の原因になります)です。基本的に「フィルター」と「表面カバー」のお手入れを中心に行います。
【掃除の手順】
- フィルターの引き抜き
本体側面にある取っ手から、フィルターをスライドさせて引き抜きます。 - フィルターのホコリ除去
- まず表側(埃がついている面)から掃除機でホコリを吸い取ります。
- その後、裏側からシャワーの水で洗い流します(表から水をかけるとホコリが目詰まりします)。
- 落ちにくいカビや汚れは、中性洗剤と柔らかいスポンジで優しく洗います。
- カバー(ルーバー)表面の拭き掃除
- 固く絞った雑巾に中性洗剤を少量つけ、表面や吹出口の吹き出し口(ルーバー)を拭きます。
- 細かい箇所のホコリは綿棒や歯ブラシを使って取り除きます。
- 完全に乾燥させて戻す
フィルターに水分が残っていると、内部でカビが繁殖する原因になります。必ず日陰で完全に乾かしてからセットしてください。
💡 浴室乾燥機の深部清掃について
⚠️熱交換器やファン内部の黒カビが酷い場合は、ご自身で分解せず、プロのハウスクリーニング業者に分解清掃を依頼するのが安全です。

4. 掃除の頻度を減らす!綺麗を保つ3つの防カビ・防汚テクニック
せっかく綺麗にした換気扇、できるだけ長持ちさせたいですよね。簡単にできる予防策を3つご紹介します。
① 換気扇用フィルターシートを貼る
市販のパッと貼るタイプの「粘着式不織布フィルター」をカバーの外側に貼っておくと、ホコリの侵入を9割以上カットできます。汚れたら剥がして捨てるだけなので、日頃のお手入れが格段にラクになります。
⚠️浴室乾燥機能(暖房・乾燥)を使用する際は、温風でシートが変形・燃熱する恐れがあるため、対応している製品か必ず確認してください。
② お風呂上がりの「熱湯+冷水シャワー」
お風呂から上がる際、壁や床に熱いシャワー(やけどに注意!)をかけてカビ菌を死滅させ、仕上げに冷水シャワーで室温を下げます。水気を切ってから換気扇を回すと、換気扇に吸い込まれるカビ胞子の数を抑えることができます。
③ 24時間換気をつけっぱなしにする
換気扇はこまめに消さず、24時間つけっぱなしにするのが基本です。常に空気が循環することで湿気が溜まらず、カビやホコリの予防になります。
5. おわりに
浴室換気扇の掃除は、タイプに合わせたアプローチが大切です。
- プロペラファン:外して「重曹でつけ置き」が一番手軽。
- シロッコファン:スプリングを外してファンを取り出し、隙間のホコリをしっかり除去。
- 浴室乾燥機能付き:無理に分解せず、「フィルター清掃」と「拭き掃除」を念入りに。
換気扇を清潔に保つことで、お風呂場全体のカビ予防にもつながり、快適で衛生的なバスタイムを過ごせます。ブレーカーの切断と安全管理を徹底した上で、ぜひ今週末にお手入れにチャレンジしてみてください!